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      社会福祉法人松栄会
    特別養護老人ホームひまわりの丘(千葉県松戸市)
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    「電解水生成装置で衛生管理を徹底」
     
      衛生管理の見直し

      きっかけは昨年度、施設内でノロウイルスが2度流行してしまったことにある。そこで、施設の衛生管理を大きく見直すことになった。冬場だけでなく5月のGWにも、デイサービス利用者さんの持ち込みが原因で流行 してしまい、1年中フロアで次亜塩素酸ナトリウムを使い続けなければいけない・・・・・・施設中が危機感にあふれ、不安を感じていた。
      しかし、従来通りの次亜塩素酸ナトリウムだけの使用では問題点もある。
      最も大きな問題は、職員がうまく希釈ができないこと、使用方法が十分に浸透していないことである。次亜塩素酸ナトリウムは取り扱いを誤ると揮発性のため、喉をやられてしまう職員もいるし、繰り返し使用すること で肌荒れも起こしてしまう。原液を利用者さんの洋服に飛ばしてしまい、色が変わったことで家族から抗議があり、問題になったこともあった。

      電解生成装置の導入へ

      問題点を解決するために、管理栄養士の富松さんは、電解水生成装置の導入を施設長へ持ちかけその後看護師が中心となって進めた。装置を取り扱うホシザキ関東とは以前に厨房器具のことで交流があり、電解水生成装 置の存在は知っていたという。
      電解水生成装置を購入するには高額なので、検討会を開き、ホシザキ関東の担当者に職員が納得するまでデモンストレーションを行ってもらった。電解水ならば希釈もいらず、ボタンを押すだけで強アルカリ電解水と強 酸性電解水が出てくる。食塩と水から生成されるため安全であるし、においもない。汚れを落とすためにアルカリ電解水を使用し、その後に酸性電解水を使用するだけでよい。
      メリットとデメリットをしっかりと検討の結果、リースでの購入が決まった。電話ひとつですぐに担当者が来てくれることや、メンテナンスがしっかりしていることも選んだ理由のひとつである。
      導入にあたっては、効果的に使用する方法の決まりをつくり、表にしてフロアに張り出している。


    電解水生成装置の利用 風景

    【参考】  電解水生成装置
      食塩水に隔膜を介して2枚の電極を入れ、電気分解すると、マイナス極側に強アルカリ性電解水、プラス極側に強酸性電解水が生成します。その原理を応用して、洗浄効果のある強アルカリ性電解水と除菌効果のある強酸 性電解水を生成する 装置。とくに強酸性電解水には除菌効果のある次亜塩素酸(HClO)が含まれ、細菌性の食中毒対策に効果を発揮します。(ホシザキ関東ホームページより)

    <職員の声>
    ・使いやすいとみんなに評判がよい。
    ・どちらかというと強アルカリ性電解水が余るので、施設の車の洗車などに無駄なく使用している。
    ・デイサービスの持ち込みでノロがうつる場合が多いので、感染時のデイサービスのお休みが続くと施設の運営にも影響するので、早い段階での予防という意味でも、初期投資がかかりますが、長い目で見ると洗剤を買うよりも安い のではないかと富松先生はおっしゃ っていた。