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人間性豊かな活力のある地域社会の創造をめざす 総合ヘルスケア情報企業
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      社会福祉法人 端午会
    特別養護老人ホーム「ところの苑」(埼玉県所沢市)
    http://www.tangokai.jp/


    特養では10名ごとのユニットに分かれた部屋で、それぞれ専任のスタッフが介護をしています。 食事に関して、とてもユニークな取り組みをしていますので、ご紹介します。
     
     盛り付けコンテスト

     あるユニットでの取り組みがきっかけとなり、新しい試みが施設全体に生まれました。
     そのユニットでは、「施設が用意した耐熱プラスチックの食器は、メニューが変わっても、食器が変わらない。 在宅ではそんな食事は食べない。 当たり前の食事を提供したい」ということで、ご利用者の食器を陶器に変えてさまざまな種類と形をそろえ、 盛り付ける際に、料理に合わせて食器も選ぶようにしていました。 布のランチョンマットを敷いて、家で使っていたものと同じ食器に盛りつけます。

     どうやったらおいしく見えるか・・・・・・
    試行錯誤を重ねるうちに、ユニットリーダーはあることに気づきました。 職員によって盛り付け方に違いがあったのです。 そこで、誰の盛り付けが一番おいしそうに見えるのか、盛り付けコンテストを行ったらどうかと思いついたのです。

     コンテストは、こんなふうに行われます。
     盛り付けた朝・昼・晩の食事を写真に撮り、施設内に張り出します。投票箱も設置し、ご利用者、ご家族、施設の職員が投票していきます。 ご利用者の食事への配慮からコンテストで優勝するために職員の盛り付けへの意識が高くなり、モチベーションを上げることができました。 その後も、優勝した職員の盛り付け方を参考にすることで、ユニット内での盛り付け技術の向上につながっています。

    「盛り付けひとつで喫食に大きく影響します。コンテストを行ったことは、陶器の食器を使った当たり前の食事の提供と、 利用者さんの喫食率の向上と、職員の盛り付けに対する意識の向上に大きく貢献できたと思います」 (ユニットリーダー 村木 結衣 さん)

     今後も定期的にコンテストを行うことを目標としているそうです。