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      今回は、神奈川県横浜市の社会福祉法人若竹大寿会「特別養護老人ホーム わかたけ青葉」のデイサービスでの工夫を紹介しましょう。

    施設内で気づいたことへの工夫は、たえず行いたいものです。アイデアを考え実践した職員の方は、日ごろのこのような仕事ぶりが評価されたそうです。アイデアや工夫は常に考え、気がついたときに職員同士のミーテティングで話し合う機会を常に設けています。
     
    "杖たて"

     デイサービスに来る利用者さんは、杖をついている方が多く、置き場所に困っていました。まとめておくと自分のものがわからなくなることもあるので、椅子の脚の部分に手作りの杖置き場を設置。近所の日用品雑貨店を利用し材料を揃え、自分たちで工夫しました。
     その経緯は次のようなことです。
     利用者さんの手芸活動の際に、牛乳パックで手作りの杖たてを作成し、椅子につけて利用していましたが、強度の弱さから杖が傾くようになってしまい、動線をふさぐようなことがありました。市販のものは椅子に備え付けのものや、ワイヤーで渦巻き状に作られているものが多く、コストの面を考え、自作することにしたのです。
     ホームセンターで安くパイプを購入し、長さを杖に合わせてカット。椅子にプラスチックの紐でくくりつけました。156円で作れたので、コスト面でも安くあがりました。
     利用者さんにも認識されてきたので、杖たてに杖を自分から入れるようになり、そのあとに椅子に腰掛ける習慣が身につき、自立支援にもなっています。


     

     認知症の進んだ利用者さんは、ティッシュを箱からたくさん取り出してしまったりする行為が多く、ティッシュを箱ごと持ち帰ってしまう方もいました。
     このことを職員同士で話し合い、防止する策を考え出した結果、中身の見えるクリアなティッシュケースにティッシュを入れて、段ボールの紙を切り抜き、負荷をかけることでティッシュを出しにくくすることを思いつきました。りぼんでケースをしばり、見た目には飾りのようですが、開けにくくするためのもので、これも工夫です。クリアケースはアスクルで1,560円、段ボールは施設にあるものを利用。
     今はティッシュのみ購入すれば済み、箱買いしていた頃のテイッシュが入っているかどうかの確認作業の手間がなくなったことも、よかったことのひとつです。