栄養・食事 > 被災地応援プロジェクト > ◆投稿メッセージのご紹介『復興までの道のりを「いつ起こるか分からない」災害の備えとするために』
この度の震災で被害に合われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。震災から1ヶ月以上経った今も大きな余震が続き、毎日不安の中で業務にあたられていることと思います。テレビや新聞などで現地の状況を目にしますが、皆様がどれほど不自由で困難な日々を過ごされているのか想像もつきません。私達も何か出来ることはないかと思いながら何も出来ず、無力さを感じております。当院の医師や看護師は国立病院機構や県からの要請があり支援に向かいましたが、栄養士に対する要請はなく状況を見守るしかないのが現状です。 被災地では栄養士の皆様も泊り込みで頑張っておられる、エレベーターが使えないので配膳に困っておられる、必要な物資が入ってこない、事態が長期化する中、栄養不良の患者が増加し褥瘡が多発しているなど、現地の人手不足がうかがい知れます。栄養士会を通じて、栄養士の派遣要請がなされているようですが、充分な人的支援が行えていないのではないかと思います。今は一日を乗り切ることで精一杯だと思いますが、何らかの形で現地のニーズを発信していただき、私達に今、そしてこれから何ができるのかを教えていただければと思います。 私達も阪神大震災の際には全国からの支援のおかげで復興することができたと先輩方から聞いております。当時の経験や反省を私達は生かすことができているのでしょうか。今回の災害はそれをはるかに上回る規模でありましたが、このような災害は「いつ起こるか分からない」のではなく、「明日起こるかもしれない」のです。災害の発生時から復興までの長期間に渡り、組織立てて支援を行っていけるような体制作りやマニュアルの整備を行う必要があるのではないかと思います。この機会に皆で話し合えたらと思います。 まだまだ先が見えず困難な日々が続くと思われます。皆様がこの難局を乗り越えられ、一日も早く復興できますよう、私達も継続して支援させていただきたいと思っております。
http://www.jrc.or.jp/l2/Vcms2_00002082.html