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舵取りが求められている 2010.3.1
   このたび、新たにクリニックばんぶう編集部員となった甲斐です。
  どうぞよろしくお願い致します。

   さて、2010年度診療報酬改定の内容が明らかになりました。プラス改定が決定した時は、長いトンネルを抜け、医療界にようやく明るい兆しが見えたように感じられましたが、その内容はどの医療機関でも一律に喜べるものではありません。なかでも、診療所にとっては再診料の引き下げが大きなインパクトとなりました。「点数うんぬんより、収入の核となる部分についに切り込んできたということでショックを受けている」と、ある開業医は言います。新たに診療所が算定できる点数「地域医療貢献加算」(3点)が設けられましたが、算定するには標榜している診療時間以外で患者からの問い合わせに対応し、必要に応じて診察したり専門医を紹介しなければなりません。

   気鋭の開業医の先生はこう言います。「現在の国民皆保険制度がなくても運営していける体制をつくるくらいの気持ちがないといけない」――。極端な話かもしれませんが、外部環境の変化に負けない強い組織づくりは、生き残っていくために必要な考え方なのかもしれません。

   本格的に厳しい時代に突入した診療所にとって、重要になるのが「先を読む目」です。高齢化が進む日本の現状を考えれば、在宅医療は診療所にとってキーワードになってきます。今回の改定でも在宅医療は推奨されています。介護報酬との"ダブル改定"となる2年後には、さらにその流れは加速するとの予測もあります。

   時流を読み、世の中に求められる医療を提供するには、現在の体制・機能でいいのか。院長には"経営者"としての舵取りが求められています。
クリニックばんぶう編集部 甲斐
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