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 『月刊医療経営士 2015年2月号』P49掲載の「確認テスト」解説

雑誌に掲載の「確認テスト」の解説です。
実際のページを見ながら、受験学習の復習にお役立てください。
(問題文は誌面に掲載しています)

 


 

問①(×)
医療機関は営利を第一目的としていないため、税務数値を基礎したもののみでは不十分であるため、その他の視点も必要となる。
問②(○)
設問のとおりです。バランスト・スコアカードについては、上級テキスト2巻で詳細を解説していますので、さらに理解を深めたい方はこちらも目を通しておくとよいでしょう。
問③(×)
回収期間法は当初の投資額をどの程度の期間で回収できるかを示す評価方法で、投下資本利益率法と同様に貨幣の時間価値は考慮しません。
問④(○)
設問のとおりです。原価計算の意味を理解するうえでも、この3つの目的についてはその内容も含めて確認しておきましょう。
問⑤(○)
設問のとおりです。計算が簡便であることに加え、継続的な実施には一定の適正性が確保されていれば十分、という理由からも、直接配賦法が用いられるケースが多くなっています。しかし、診療補助部門間のサービス授受を無視しているため、完全に正確なものにはならないということは理解しておく必要があります。
問⑥(×)
医療機関においてはそのサービス特性からも、「成長性」ではなく「安全性」という視点からの経営分析が重要となります。
問⑦(×)
営利を追求することが第一目的ではありませんが、安定した医療サービスを継続していくためには収益性の向上も不可欠であり、重要な分析であることは言うまでもありません。
問⑧(○)
設問のとおりです。人件費は人員数だけでなく、勤務経験の長いベテランが多いと上がってきます。また精神科病院の場合には材料比率が下がり人件費が上がるといった特徴もあります。
問⑨(○)
設問のとおりです。財務諸表に基づく経営分析に用いられる指標については、それぞれの指標の意味をしっかりと理解しておきましょう。計算問題が出題されるケースもありますので、数字に慣れておくことも必要になります。流動比率については、おおよそ200%くらいが目安と覚えておくとよいでしょう。
問⑩(○)
設問のとおりです。固定資産を資本(自己資本)+固定負債で除した数値で、固定資産を自己資本と固定負債(長期借入金)の合計でまかなわれているかどうかをみるものです。
問⑪(×)
 診療科、診療行為によって異なります。他の診療科との比較ではなく、月次・年次での変動に着目することが重要になります。
問⑫(○)
設問のとおりです。2014年度の診療報酬改定においても特定機能病院、地域医療支援病院の承認要件において、紹介率・逆紹介率が見直されています。
問⑬(○)
設問のとおりです。問⑭とあわせて理解しておきましょう。
問⑭(×)
固定費を1-変動比率で除したものになります。設問では固定費と変動費が逆になっています。損益分岐点の意味を理解していれば、式を暗記していなくてもわかりますので、「なぜそうなるのか」をしっかりと把握しておきましょう。
問⑮(○)
平均在院日数は、1日当たり平均入院患者数×診療日数/(月延べ新入院患者数+月述べ新退院患者数)÷2で求められますので、設問の数字を入れると50×30/(100+100)÷2となり、15日となります。