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2020年6月号
2020年6月号

特 集

食べられない苦悩にどう寄り添うか?

希望につなぐ食欲不振への対応

毎月20日発行
A4判 60ページ
定価:本体1,100円+税
定期購読料:本体13,200円+税
 

今月の特集

特集 食べられない苦悩にどう寄り添うか?
希望につなぐ食欲不振への対応

患者の大半を高齢者が占めるなか、栄養管理における悩ましい問題の1つは、食欲不振であるといえる。 食欲不振により摂取エネルギー量が不足すれば、当然ながら体重減少が生じてしまう。 そのため、食欲不振を長引かせないことが治療や患者のQOLおよびADL維持・向上させるうえで重要となってくる。 そこで本特集では、食欲不振の原因について、身体内における食欲不振のメカニズムをはじめ、薬剤の影響について解説し、急性期、回復期における食欲不振の特性と対応例について紹介する。

CONTENTS
解 説 1
食欲低下のメカニズム
食欲不振の原因と対応
吉田貞夫 先生(ちゅうざん病院 副院長・金城大学 客員教授)
解 説 2
症状別の副作用から考える
薬剤による食欲不振とその対応
林 宏行 先生(日本大学 薬学部 薬物治療学研究室)
Case 1 急性期
予後の増悪につながる骨格筋量の減少
食欲は重要なリスク回避の評価指標となる
齊藤大蔵 さん
(社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス 海老名総合病院 医療技術部 栄養科 主任)
Case 2 回復期
食欲不振のベースにあるのは
入院生活における環境への不満や不安
木村 麻美子 さん 藤川 亜沙美 さん
(社会福祉法人日本医療伝道会 総合病院 衣笠病院 医療技術部 栄養科)

緊急企画 ヘルスケア・レストラン読者100人アンケート

今、私たちができること、すべきこと――
新型コロナウイルス感染対策と管理栄養士業務

その他注目記事!

●Voice
"給食を止めない"―― 栄養士の使命=安全な食事を提供し続けること
秋山好美(社会医療法人財団石心会 埼玉石心会病院 栄養部 部長)
●RD's Kitchen~メニューをどうぞ~
軟菜食
医療法人 暁美会 田中病院(堺市美原区)
●今月の人〈Bright Youth〉
長迫 凪
●栄養管理実践レポート
一般社団法人 巨樹の会
松戸リハビリテーション病院(千葉県松戸市)
●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第78回〉
低エネルギー ジャスミン茶ゼリー
●Leader's School
【Lesson1】    フィジカルアセスメントから
―画像診断まで臨床栄養管理のスキルアップ講座―
谷口英喜 (社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院 患者支援センター長)

【Lesson2】    在宅で患者を支えて看取る
―栄養評価とマインドアセスメント―
岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)

【Lesson3】    疾患ごとに学ぶべきこと
―管理栄養士によるClinical Question―
佐保洸太 (社会医療法人共愛会 戸畑共立病院 栄養科 NST専門療法士/栄養経営士)
●栄養家の心得
一 "その人らしさ"を支える特養でのケア
横山奈津代
二 命に向き合う在宅医療物語
永井康徳
三 栄養士が知っておくべき薬の知識
林 宏行
四 時代の空気を読む
藤井将志
五 食べることの希望をつなごう
豊島瑞枝
六 お世話するココロ
宮子あずさ
●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
第百四十六話「いつかまたあのレストランで...」
●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第83回〉
患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(福島学院大学短期大学部 食物栄養学科講師 管理栄養士)
ほか

次号予告 2020年7月号(2020年6月20日 発行)

特集 コロナで業務はどう変わる?
私たちが今できることを探る

新型コロナウイルス感染症の影響で、栄養部門においても大小さまざまな対応に追われている。これまで経験のない事態で、相談する場も限られるなか、対策をどう立てるか悩む読者が多いことが予想される。 そこで、4月に実施した緊急アンケートの結果を掘り下げるべく、対策に動いている施設の例を紹介する。