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人間性豊かな活力のある地域社会の創造をめざす 総合ヘルスケア情報企業

2020年2月号
2020年2月号

特 集

多職種で食べられる可能性を探す

認知症の個性に応じた食事ケア

毎月20日発行
A4判 72ページ
定価:本体1,100円+税
定期購読料:本体13,200円+税
 

今月の特集

特集 多職種で食べられる可能性を探す
認知症の個性に応じた食事ケア

病院、高齢者施設のいずれにおいても、認知症を踏まえた栄養管理や食事提供が求められる時代となっている。必要エネルギー量を計算して食事を出すだけでは、認知症高齢者に食べてもらうことは難しい。どのような姿勢で取り組むことが重要なのか? 多職種と一緒に認知症の食事ケアを考える。

CONTENTS
対 談
その人のライフサイクルに合わせ
食事で苦痛を感じさせないことが軸となる
渡 奏絵 さん(社会福祉法人南生会 特別養護老人ホーム 南生苑 介護職員)
本田美鈴 さん(社会福祉法人馬島福祉会 特別養護老人ホーム恒春園 管理栄養士/介護支援専門員)
医師が考える認知症と食事
認知症のための特別な食事はない
適正な機能評価と食べたい感動を提供しよう
蓮村 友樹久 氏(社会福祉法人同胞互助会 愛全診療所 所長)
看護師が考える認知症と食事
経管栄養が難しい認知症...
食生活史に応じたケアで経口摂取につなごう
芳村直美 氏(特定医療法人研精会 稲城台病院 食支援センター)
OTが考える認知症と食事
食べられることでリハビリも進む
食思につながる関係づくりもリハビリの1つ
矢野剛寛 氏(医療法人光仁会 春日部厚生病院 リハビリテーション部 作業療法科 副主任)
Case Study 管理栄養士の取り組み
密な声掛けで認知症者の食思を確認
小さな変化も見逃さないサポートを実践する
社会福祉法人天寿園会 特別養護老人ホーム椿

栄養士応援企画

ワンステップ上の厨房業務に導く
給食現場Up To Date

その他注目記事!

●RD's Kitchen~メニューをどうぞ~
嚥下調整食(ミキサー食)
介護老人保健施設 サンプラザ長岡(新潟県長岡市)
●TREND NEWS
多機能な調理機器の導入により
質の高い食事提供が可能に
●〈マルハニチロ株式会社主催〉
第6回
いつまでも楽しく美味しく食べるレシピコンテスト
受賞作品発表
●フードサービス最前線
医療法人花咲会
かわさき記念病院(川崎市宮前区)
●今月の人〈Bright Youth〉
元尾彩香(聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院 栄養部)
●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第74回〉
エネルギーコントロール 豆腐ショコラムース
●Leader's School
【Lesson1】    フィジカルアセスメントから
―画像診断まで臨床栄養管理のスキルアップ講座―
谷口英喜 (社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院 患者支援センター長)

【Lesson2】    在宅で患者を支えて看取る
―栄養評価とマインドアセスメント―
岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)

【Lesson3】    疾患ごとに学ぶべきこと
―管理栄養士によるClinical Question―
齊藤大蔵 (社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス
海老名総合病院 医療技術部 栄養科 主任)
●栄活!
一 "その人らしさ"を支える特養でのケア
横山奈津代
二 命に向き合う在宅医療物語
永井康徳
三 プレゼンテーション力を高める
真壁 昇
四 栄養士が知っておくべき薬の知識
林 宏行
五 時代の空気を読む
藤井将志
六 食べることの希望をつなごう
豊島瑞枝
七 お世話するココロ
宮子あずさ
●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
第百四十二話「地産と国産バナナ」
●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第79回〉
患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(福島学院大学短期大学部 食物栄養学科講師 管理栄養士)
ほか

次号予告 2020年3月号(2020年2月20日 発行)

特集 予後のアウトカムを左右する
術前・術後の栄養指導を極める!

昨今、80歳超での手術はめずらしくなく、術後侵襲による栄養状態の悪化リスクだけでなく、術前からある低栄養リスクに対しても注意が必要となっている。また、早期退院が推し進められるなか、術後および退院後の栄養状態のフォローも必要だ。したがって、栄養管理においてはもちろん、術前および術後の栄養指導、さらに退院後の外来栄養指導が患者の良好な予後の鍵を握る。高齢患者の術前・術後、退院後の生活をサポートするための栄養指導のあり方について、考えていく。