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2017年8月号

2017年8月号 特集1
最後の食事を背負えますか?
終末期を生きる栄養管理
毎月20日発行
A4判 84ページ
定価:1,188円(税込)
定期購読料:14,256円(税込)
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特集1 最後の食事を背負えますか? 終末期を生きる栄養管理

管理栄養士は、治療のための栄養管理を求められる一方で、患者や利用者がその人らしい時間を最期まで過ごすためのサポートも求められる。終末期の患者や利用者に対し、管理栄養士に求められるものとは、適切な栄養管理だけだろうか? 患者や利用者の今までの歩みや今後の希望を聞いている管理栄養士には、栄養管理という枠に捉われないサポートが期待されているのではないだろうか。では、具体的にどんなことができるのか、実際に患者や利用者を看取ってきた管理栄養士の対談と体験談を通し、ともに考えていく。

特集2 物性調整だけではゴールは見えない
              W(ダブル)アプローチでつなぐ在宅への道

在宅復帰をめざした取り組みが進められるなか、課題となるのは食事だ。嚥下機能が低下した状態では、普通の食事は食べることができないため、物性調整をしなければならない。だが、調理するのは管理栄養士ではなく、患者家族や訪問ヘルパーなど専門知識のない人たちだ。そこで鍵となるのが彼らに対する栄養指導。患者の嚥下機能評価をもとに具体的に何をどうすればいいのか、明確に指導しなければならない。本企画では、嚥下調整食の物性指標の作成にかかわった栢下淳氏と在宅復帰に向けて摂食嚥下障害患者の栄養指導を実践している上島順子氏に、栄養指導のあり方について話し合っていただくとともに、調理をサポートするミキサーやゲル化剤を用いた実践事例を紹介し、在宅復帰につなぐ栄養指導と物性調整の両者によるダブルアプローチについて考えていく。

その他注目記事!

●RD's Kitch~メニューをどうぞ~
医療法人花咲会
かわさき記念病院(川崎市宮前区)
患者個人の病態や活動量に合わせたエネルギーコントロール食
●SeminarReport
栄養経営実践セミナー通信②
●Leader's School
Lesson1 フィジカルアセスメントから画像診断まで
臨床栄養管理のスキルアップ講座
谷口英喜 (神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科 教授)

Lesson2 在宅患者を支えて看取る栄養評価と
マインドアセスメント
岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)

Lesson3 明日から実践できる症例の見極め方
~急性期から慢性期まで~
谷平恵理子 監修:桐谷裕美子 (医療法人社団輝生会 船橋市立リハビリテーション病院 栄養部)
●栄活!
一 「食べる」をあきらめない特養でのケア 髙橋樹世
二 命に向き合う在宅医療物語 永井康徳
三 プレゼンテーション力を高める 真壁 昇
四 栄養士が知っておくべき薬の知識 林 宏行
五 時代の空気を読む 藤井将志
六 口のミカタを知る 齋藤貴之(監修:戸原 玄)
七 お世話するココロ 宮子あずさ
●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
第百十二話 「科学する調理」
●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第48回〉
患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(福島学院大学短期大学部食物栄養学科講師 管理栄養士)
●softiaを使った「嚥下食レシピ大賞」
受賞施設のご紹介
●今月の人〈Bright Youth〉
水澤真友実(IMSグループ 医療法人財団明理会 新松戸中央総合病院)
●フードサービス最前線
日本赤十字社 武蔵野赤十字病院(東京都武蔵野市)
ERASの推進の一環として分粥食を廃止
術後第1日目からの高エネルギー食の提供をめざす
●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第45回〉
エネルギーアップ 宇治抹茶ムースのあんこ添え

ほか

次 号 予 告 2017年9月号(2017年8月20日 発行)

特集  「認知症だから......」で諦めない!
        QOL を支える栄養管理のあり方を探る

認知症における問題の1つとして、骨折や肺炎などの急性期イベントにより急激に認知症が悪化し、食事摂取もままならなくなり、最悪の場合はそのまま寝たきりとなってしまうというシナリオをいかに防ぐかが挙げられます。 そのために管理栄養士は何ができるのか? 実際に病院や施設で認知症への対応に力を入れている事例を通し、一緒に考えていきます。