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人間性豊かな活力のある地域社会の創造をめざす 総合ヘルスケア情報企業

2019年9月号 Vol.421
2019年9月号
特集
介護なくして医療なし
病院の力を
介護に活かせ!
毎月10日発行
A4判変型 96ページ
定価:本体1,200円+税
定期購読料:本体14,400円+税
 

今月の特集

特集 介護なくして医療なし
病院の力を介護に活かせ!

介護保険制度における給付のあり方が、大きな転換期を迎えている。給付対象が重度者へ重きが置かれつつあるなか、居宅型、地域密着型、施設型のサービスのいずれにおいても、高い専門性、何より医療的な視点を踏まえたケアが求められているのだ。そうしたなかで、介護は、医療と一体的に提供すべきとの考えが、政策立案の場だけでなく、介護現場においても広まりつつある。その担い手として注目されるのが、地域密着型の病院を軸に、医療と介護を同一組織内で提供してきた医療法人・社会福祉法人である。本特集では、「令和の介護」と、そこで求められるサービス提供体制を考察し、そこでの担い手としての医療法人(病院)の機能を考察する。

● 提言
地域に必要な支援を揃えたことで
確固たる経営体制を築く
鈴木邦彦
志村フロイデグループ 理事長
● 先駆者の声①
「地域とリハビリ、連携と在宅」
協力に推進する組織の〝総合力〟
社会医療法人 凌雲福祉会/社会福祉法人 凌雲福祉会(徳島県板野郡藍住町)
● 先駆者の声②
生活の場に適した医療支援を
訪問体制のあり方も踏まえて検討
医療法人社団 康明会(東京都日野市)
● 現場の足音①
"社会的処方"の実践
訪問看護を地域支援のハブと位置付ける
医療法人CLすがはら 菅原病院(福岡県大牟田市)
● 現場の足音②
「病院にいる安心感」と
「自宅にいる居心地のよさ」を提供
介護付有料老人ホーム 「クローバーガーデン」(神奈川県藤沢市)
● 自治体の視点
医療と介護の一体的提供が進むなか
事業の安定的提供が最も重要
首長正博
栃木市健康福祉部地域包括ケア推進課 課長
● 行政の視点
機能分化に過度に固執せず
患者や地域の実態に合った提供を考えるべき
佐藤敏信
久留米大学 特命教授(元厚生労働省健康局長)
● まとめ
地域包括ケアの中核的役割を
待望される病院が考えるべきこと
病院トップの経営者魂
「右肩上がり」を探した
プロジェクトの推進により
地域の高齢者を支えていく
唐澤秀治
医療法人社団一心会初富保健病院 院長
(千葉県鎌ヶ谷市)
企業トップインタビュー
医薬品卸最大手が挑む
「お得意先支援」と「地域のつなぎ役」
増永孝一
アルフレッサ株式会社 代表取締役社長
 

次号予告 2019年10月号 Vol.422(2019年9月10日 発行)

特集 貴院はホントに全床「急性期」?
患者像を見きわめ、賢い病棟運営を!(仮題)

2018年度診療報酬改定で入院基本料要件のあり方が大きく改められ、「看護職員配置」を軸としたものから、看護職員配置を土台に、「受け入れた患者やその人たちの状態」によって報酬が上乗せされる仕組みになった。本企画ではそうした仕組みを念頭に、自院の患者像に適した看護体制と、それをもとにした診療報酬の算定をめざす「実」をとる病棟運営を提言する。