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2019年6月号 Vol.416
2019年6月号
特集
令和時代のがん医療を考える
「医学の社会的適用」はどこまできたか
毎月10日発行
A4判変型 96ページ
定価:1,296円(税込)
定期購読料:15,552円(税込)
 

今月の特集

特集 令和時代のがん医療を考える
「医学の社会的適用」はどこまできたか

医療の定義の1つとされる「医学の社会的適用」という言葉は、がん医療の分野において、ひときわ重く聞こえる。医療技術の高度化とともに、公的医療制度そのものを揺るがすほどの費用を伴うものも出てきたなかで、令和以降においても現場の医療従事者、患者一人ひとりががん医療の諸課題に向き合うことになるだろう。 がん医療は「医学」の問題にとどまらず「医療」、すなわちどう適用させていくかというマネジメントの問題であり、従来の提供体制の再考や患者としてどう受け止め、周りの人がどう支えるか。私たち一人ひとりが考えるべき経営課題なのである。

● 特別インタビュー ゲノム医療の第一人者
科学的エビデンスに基づいて
患者に最適な医療を提供できる時代になった
中村祐輔
公益財団法人がん研究会
がんプレシジョン医療研究センター所長
● 最前線レポート① 整形外科医の実践
整外医もがん医療に関与すべき
「がんロコモ」提唱で乗り出す
河野博隆
帝京大学医学部整形外科学講座主任教授
帝京大学医学部附属病院副院長
● 最前線レポート② 麻酔科医の実践
疼痛治療を全国の患者に届けるべく
第一人者が選んだ場所とは
服部政治
医療法人沖縄徳洲会中部徳洲会病院
疼痛治療科統括部長
● インタビュー① 患者の要望と提案
人生観を実現していく手段として
医療を適用するために必要なこと
鈴木信行
患医ねっと代表
● インタビュー② 医療経済の視点
限られた医療資源を
どう有効に配分するか
吉田恵美子
株式会社Healthcare to All代表取締役
病院トップの経営者魂
政策、現場、経営──
それぞれの場面で医師の姿勢が問われている
山田實紘
社会医療法人厚生会木沢記念病院理事長
(岐阜県美濃加茂市)
病院新時代
救急から療養までの機能を整備
地域に求められる病院をめざす
医療法人輝栄会 福岡輝栄会病院
(福岡市東区)
病院解体新書
vol.13
医療法人社団桐和会 川口さくら病院
(埼玉県川口市)
2つの新病棟開設で認知症特化から
高齢者全般をケアする病院へ
 

次号予告 2019年7月号 Vol.419(2019年6月10日 発行)

特集 実践!
タスクシフト・シェア(仮題)

医師の働き方改革に関する議論で、真っ先に上がった具体策が、医師業務の「タスクシフト」「タスクシェア」だった。しかし、言うや易く行うは難し。他職種へ「シフト」するには医師の業務を理解し、肩代わりできるだけのレベルが求められる。 医師同士で「シェア」するには、医師をかき集めなければならない。それができれば始めから苦労しない――という病院経営者の嘆きも聞こえてくる。 本特集では、タスクシフト・シェアの「実践」に焦点を当て、現場の本音と実態をレポートする。