最新号『最新医療経営 PHASE3』4月号 VOL.476
巻頭特集 職種別採用戦略 人材が集まる病院をつくろう
巻頭特集 職種別採用戦略 人材が集まる病院をつくろう
人手不足が叫ばれた久しいが、生産労働人口が減少するなかで、いかに人を集めるかは非常に重要です。今年の診療報酬改定においても処遇改善に向けた点数配分が大きいなか、自院の魅力をいかに伝えるか、どのように求職者とマッチングするかは、診療報酬の有無にかかわらず重要なテーマと言えます。事例を交えつつ考察します。
- 概説
- 採用と定着を両立すべし株式会社川原経営総合センター
- 事例1
- 医師採用につなぐ職場改善医療法人社団 康明会 康明会病院
- 事例2
- メディカルスタッフの採用医療法人社団円徳 慶友整形外科脊椎関節病院
- 事例3
- 新卒も安心できる職場環境日本赤十字社 水戸赤十字病院
- 事例4
- 外国人人材の活用医療法人社団一穂会 西山病院
- 企業
- 入職時の不安を解消レバレジーズメディカルケア株式会社
特 集 2 起きてからでは遅い! 患者と職員を守る防犯対策
近年、病院を舞台に、全国を震撼させるような事件が相次いでいます。2023年9月、静岡県内の病院で男が入院中の妻と長女を刺殺した後、自殺する事件が発生。同10月には埼玉県内の病院で男が診察室に向けて拳銃を発砲。医師と患者ら計3人が負傷するショッキングな事件が起きました。病院経営者にとって防犯対策の構築は喫緊の課題だが、プライバシー保護との兼ね合いや、セキュリティシステムの高額な導入費用などで二の足を踏んでしまうケースも多くあります。不特定多数の人が出入りする環境で、不審者をいかに排除し、犯罪を未然に防ぐか――。さまざまな制約があるなかで、実効性のある防犯対策を立てるためのポイントを探ります。
病院トップの経営者魂
Pick Up!
- トップランナーが語る医療DXの実践
- HITO病院×徳洲会グループ
- 速報 2024年度診療報酬改定
- 急性期を中心に「超」メリハリ見直し
- ホスピカ
- ともに闘う子どもたちの仲間
病気と前向きに向き合える地方独立行政法人神奈川県立病院機構
神奈川県立こども医療センター
近年、「医療DX」の推進への機運が高まっているが、医療現場ではオペレーションやシステム導入に伴う費用対効果、セキュリティ等々、さまざまな課題が山積みされています。今回は院内のDX化にいち早く着手した社会医療法人石川記念会HITO病院の石川賀代理事長と、徳洲会グループのシステム管理・統括を担う徳洲会インフォメーションシステム株式会社尾﨑勝彦社長に「病院DX」の現状と課題について聞きました。
中央社会医療協議会は2月14日、2024年度診療報酬改定の答申をまとめました。改定率は12月の段階で、+0.88%と決まったものの、その内訳は賃上げに役立てるなど用途が絞られ、医療機関の経営改善の機能に充てられる分はかなり限定的といえる。そうしたなかでも高齢者への救急医療や虚弱化予防など、「必要な診療にはしっかりと点数を配分する」という厚生労働省の意図はうかがえる。ここではそうした改定内容について、特に目立った点を抽出しながら展望してみる。
横浜市南区の神奈川県立こどもセンター(黒田達夫総長)には、患者の子どもたちと一緒に病気と闘う“しっぽの生えた仲間”がいる。ファシリティドッグ(FD)として活躍する「アニー」。すべての人を笑顔にするアニーは、子どもたちの心の拠りどころでもある。
次号予告 2024年5月号 VOL.477(2024年4月10日 発行)
特 集 患者も病院も元気になる リハ・口腔・栄養管理のススメ(仮題)
今次診療報酬改定で新設された「リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算」は急性期一般病棟入院料を算定する病院などが対象ですが、単なる加算にとどまらない意味を持っているのではないでしょうか。この三位一体の管理は21年度介護報酬改定で登場してきた考え方で、高齢者医療・体制を検討するうえでも欠かせません。今回はこのリハビリ・栄養・口腔管理を実践している病院等のレポートを通じ、現状と課題、可能性について考察します。