改正案が可決すれば、いつから適用される?

実務ルートの改正案が可決されれば、「いつから適用されるのか」ということが関係者たちの大きな関心事となります。 そのタイミングを予想するにあたっては、次の要因が影響すると考えられます。

・平成21年度(2009年)に介護報酬の見直しが行われる
・介護職員の「資質の向上」が急がれている
・卒業と同時に介護福祉士の資格が得られるという前提で入学した介護福祉士養成校の学生たちの卒業時期
  2年制→2009年3月
  3年制→2010年3月

ここで介護報酬の見直し時期と2年制養成校の卒業時期が一致しているところに注目したいと思います。 「資格がとれる前提で入学したのだから3年制の学生が卒業する2010年までは適用されないのでは?」という見方もありますが、 2010年3月に卒業する学生たちのみを「特例」として扱えば、介護報酬の見直しと足並みをそろえて2009年から施行されることも ありえるのです。



全くの仮定ではありますが、平成21年(2009年)度から法案が適用された場合、何が起きるかといいますと、 2009年1月の介護福祉士試験までに実務経験が3年に達しない介護職員たちは、【残りの実務経験+600時間研修】 【基礎研修】【介護福祉士養成校】のいずれかのルートを修了しなければ、介護福祉士受験資格が得られなくなるのです。

では、かけこみで実務ルートの受験資格を得るための最終ラインはいつなのか。介護福祉士の試験が現行2月、 法案が年度変わりのタイミングで4月施行として、逆算するとちょうど2006年2月から実務を開始していなければアウトに なってしまうのです。このように実務ルートで介護福祉士になろうとしている人たちにとっては決して先のことでは なくなってきているのです。

では、介護福祉士を目指していない人たちにこの法案は全く影響しないのでしょうか。

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