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「介護福祉経営士」テキストシリーズ

 力だめし問題  vol.9    【解答・解説】

Q.1
介護事業者が、利用者と介護サービス契約を締結した場合に成立する「債務不履行責任」について、次の選択肢のうち正しいものを1つ選びなさい。

【解答・解説】
【解答】    ⑤
【解説】(実践編Ⅱ 第6巻「介護事故と安全管理」より)
債務不履行責任とは「債務者がその債務の本旨に従った履行をしないときは、債権者は、これによって生じた損害の賠償を請求することができる」(民法415条)というものです。
①介護事業者が利用者との間で締結する「介護サービス契約」が、介護保険法の適用外サービスについて契約すれば、事業者はその契約に基づきサービスを提供する義務を負います。
②事業者の債務は、単に介護サービスを提供するだけでなく、介護サービスを提供するに当たり利用者の生命・身体・安全に配慮しなければならない義務(=安全配慮義務)が生じます。 安全配慮義務は契約書に記載がなくても認められ、契約書において「安全配慮義務を負わない」と規定しても無効であると考えられます。
③安全配慮義務は利用者の安全を保証するものではありません。
④債務の不履行がなされたとしても、債務者は常に責任を負うわけではなく、損害が発生した場合に初めて責任を負います。
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Q.2
介護施設において、介護事故等で事業者が損害賠償をする義務を負う場合に備える「賠償責任保険」について、次の選択肢のうち誤っているものを1つ選びなさい。

【解答・解説】
【解答】    ③
【解説】(実践編Ⅱ 第6巻「介護事故と安全管理」より)
③賠償責任保険は、保険法上「責任保険契約」といわれるもので、被保険者が損害賠償の責任を負うことによって生じることのある損害をてん補するものです。
保険請求をすることができるのは、被保険者である施設等であり、被害者側が直接、保険会社に保険金を請求することは認められていません。
ただし、実務上は判決や示談等で損害額が確定した後、加害者が保険金受取先口座を被害者の口座に指定することにより、保険金相当額を直接被害者に支払うケースもあります。
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Q.3
次の説明文に当てはまる機関について、選択肢のうち正しいものを1つ選びなさい。
「介護保険サービスを提供する場合、保健師、看護師または准看護師を常勤換算で2.5人以上配置することが人員基準となっている。」

【解答・解説】
【解答】    ②
【解説】(基礎編Ⅰ 第4巻「介護福祉の仕組み」/実践編Ⅱ 第5巻「医療・介護福祉連携とチーム介護」より)
介護保険法において、訪問看護は、保健師または看護師である管理者をはじめとし、保健師、看護師または准看護師を常勤換算で2.5人以上、常勤で1人以上配置することとなっています。
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Q.4
介護保険の貸与対象となる福祉用具について、次の選択肢のうち正しいものを1つ選びなさい。

【解答・解説】
【解答】    ①
【解説】(基礎編Ⅰ 第5巻「高齢者介護と介護技術の進歩」より)
介護保険で対象となる福祉用具は、①車いす、②車いす付属品、③特殊寝台(電動ベッドなど)、④特殊寝台付属品(マットレスなど)、⑤床ずれ防止用具、⑥体位変換器、⑦手すり、⑧スロープ、⑨歩行器、⑩歩行補助杖、𖯂認知症高齢者徘徊感知器、⑫移動用リフト(吊り具を除く)――の12種類で、福祉用具貸与事業者から貸与(レンタル)される。
一方、介護保険の貸与対象とならない「特定福祉用具」は①腰掛け便座、②特殊収尿器、③入浴補助用具、④簡易浴槽、⑤移動用リフトの吊り具部分――の5種類。
通常は使い回しができないため、福祉用具販売事業者から購入して使用する(購入費の一部支給あり)。
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