内容
介護職による体温測定や血圧測定、耳掃除、爪切り、ひげそり、服薬管理などは 、医師法の「医行為」との境界が不明確であり、グレーゾーン扱いをされていました。
2005年になって、厚生労働省が
「医師法17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(通知)(平成17年7月26日)」において、
「一部の行為に関して医行為ではない」という内容の通知を出したことで、 介護職が行える行為が明らかにされ、これまで以上に医療隣接行為や薬にまつわる知識と技能の習得が求められるようになりました。
しかし、それぞれの行為を行うときの条件も付けられていますので、 しっかりとその内容を理解しケアしないと、事故が起きれば責任を問われることになります。
本書は、この「医行為ではないと考えられる行為」について紹介し、実際に介護を行う際の手引きになるような書になっています。
各行為は
「基礎知識」
「必要な物品」
「手順」
「ケアのポイント」
「NG!これは医行為です」
「得する知識」
「手順チェックリスト」
で構成。
「必要な物品」は写真で、「手順」は細かく分けてイラストで紹介。
現場で行われている方法など、現場の声も盛り込んで、わかりやすい実用書になっています。
介護職が介護を行う際の参考に、また、介護事業者所内研修にも役立ちます。