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コーチングという言葉を聞いたことがある人は、大勢いらっしゃると思います。コーチングにもいろいろな種類がありますが、今回の連載では、病院の組織運営を円滑に行うための、メディカルマネジメントに焦点をあてようと思います。
「メディカルマネジメント・コーチング」とは、簡単にいうと、病院の責任者や上司が、部下の指導、育成のために行う対話型のプロセスのことです。その相互の関わりのなかで、個人が持つ潜在能力を最大限に引き出し、目的達成、問題解決などの手助けを目的としたコミュニケーションのことを指します。 私は、「メディカルマネジメント・コーチング」について、7つのお約束と10のスキルを次のようにまとめました。 1.リーダーの姿勢 口でいうだけでなく、リーダー自身、そしてチームの幹部も決められたことを守っている「空気」をつくり、チーム全体が認識・納得するコンセンサス型経営で対処することによって信頼につながる。これがモチベーションを引き出す。 2.励ましのメッセージを送る 「君はそのままでいいんだよ」、赴任先の人には「元気でやっているか?」など、それぞれが誉めてもらいたいと自負する部分に励ましを送ることが、教室員の次のエネルギーに継続する。 3.達成感を味わわせる 教室員に目標を持たせたり、責任ある仕事を与えることによって鍛えられ、達成感を味わわせることができる。達成感を持つことは自信につながる。 4.信頼関係を築く 患者さん、他職種やコメディカル、部局内での同僚からの信頼を得るには「患者さんや部下、あるいは組織のために一生懸命になっているか?」「上司が自分たちのために汗を流しているか?」、このことを患者さんや部下に気づいてもらうことが重要。「信頼」は決して押しつけて獲得するものではない。 5.価値観を1つにしない 1つの事例だけを取り上げて、上の立場に立つ者だけの価値観で判断を下すことは危険。価値観を1つにしてしまうと、いろいろな人たちが共存して生きるということが難しくなる。 6.目標を現実の範囲で設定する 人には過去、現実と未来がある。コーチングは現実と未来に向けてある。目標は現実の範囲で設定し、あまりハードルを高く設定しすぎない。目標は数値で表せるようにする。そこで立ち止まってしまうよりも、低く設定しその余力で、他からの情報量の確保やプラスアルファの能力を吸収し、自分自身のスキルをアップさせる。リーダーは、現実の少し未来にあるビジョンを示す。 7.コミュニケーションは性格ではなくスキル 職場の人々との幅広く、良好な人間関係を築くには、コミュニケーションは欠かせない。それは、個人の性格ではなくスキルだと認識することが大切。コミュニケーション能力には、自己主張のパワー、相手に不愉快でない程度のネゴシエーション力が必要。コミュニケーション能力は自立能力ともいえる。
次回から、リーダーとして組織を動かしていく人たちが、どのように病院を運営していくか、また働きやすい職場づくりの方法など、 「メディカルマネジメント・コーチング」の視点から事例をあげて、それぞれのスキルを紹介していきます。 | ||
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▼ 「第1回 7つのお約束と10のスキル」 ▼ 「第2回 コーチングをマネジメントに活用しよう」 ▼ 「第3回 理想的な環境をつくる」 ▼ 「第4回 聞く? 聴く? 訊く?」 ▼ 「第5回 目標の明確化から達成感まで」 ▼ 「第6回 コミュニケーションは人間関係構築の柱」 ▼ 「第7回 良好なコミットメント」 ▼ 「第8回 「迷い」に対するアプローチ」 ▼ 「第9回 相手の共感を得る行動」 ▼ 「第10回 プライド -学生編-」 ▼ 「第11回 プライド -指導者編-」 ▼ 「第12回 他者満足」 ▼ 「第13回 展望」 |









